「ダニが皮膚の中にトンネルを作る」なんて話を聞いたことがありますか。

ダニといえば、布団などに生息していたり、外で寄生されるなどを想像してしまいますが、実は、これらとは違う種類のダニの様です。

皮膚の中にトンネルを作ってその中で棲息するダニがいて、そのダニの影響で皮膚に異常が現われる病気(皮膚疾患=皮膚病)があるそうです。

では「皮膚の中にトンネルを作るダニ」とは、いったいどんなダニでしょう。

調べます。

ダニ 皮膚 入る トンネル

疥癬について

「疥癬(カイセン)」という皮膚病をきいたことがあるでしょうか。

これぞまさに、「皮膚の中にダニ(ヒゼンダニ=皮癬ダニ)がトンネルを作ることで起こる病気」の様です。

人間の角質に寄生して、人間から人間へと移動して皮膚病を広げていく疥癬ですが、一般的にいわれている事柄を挙げてみましょう。

疥癬の歴史

  • 古くは、「大正6~7年と昭和20~21年に大流行を見せました」と記録にある様だ
  • 栄養不足や不衛生になりやすい貧困や戦争が流行の原因といわれていた
  • 性行為が感染の原因とも考えられていたが、一概にいえない様だ
  • おおよそ30年周期で流行するといわれていた
  • 近年、高齢者の施設で流行が見られたり、その介護者への感染も広がっている様だ

疥癬の型

「通常疥癬」「角化型疥癬」の2つの型があるそうです。

原因となるダニの種類は「ヒゼンダニ」の様ですが、型の違いは、「ダニの数」の違いによるモノの様です。

トンネルを作る型といわれている「通常疥癬」について一般的なことを挙げてみましょう。

  • 寄生数:重症時でも1000匹以下
  • 患者の免疫力:正常のことが多い
  • 感染力:比較的弱い
  • 症状:丘状の湿疹で、痒みが強く出る
  • 症状が現われる部分:頭以外のほぼ全身に現われる
  • 潜伏期間:おおむね1~2か月

「角化型疥癬」は、「通常疥癬」よりも重症で厄介な様です。

ステロイドが入った薬を頻繁に使っていたり、体力が落ちていたり、免疫力が下がっていたりなどすると、通常疥癬から角化型疥癬に移行する場合があるそうです。

ヒゼンダニとは

  • 顕微鏡を使わないと見ることができないほど小さい
  • 洋梨の様な体つきで、2本ずつが1組になった短い足が4つ
  • 腹にはヒダがあり、背中にはトゲに似たものがたくさん付いている
  • 卵で産まれ、幼虫から成虫になる
  • 人間の体温が適温で、人間から離れると動けなくなる(約16℃以下)
  • メス:体長0.4mmで、トンネルを作り、日に2~3個の卵を産み、それは1か月ほど続く
  • オス:体長はメスの3分の2ほどで、皮膚の上から新しいメスを探し、交配する
  • ヒゼンダニの一生は、10日から2週間ほどで、幼虫はトンネルから出て皮膚の上を歩き回る

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疥癬トンネル

疥癬トンネルは、ヒゼンダニのメスが、繁殖のために作った棲みかだそうです。

このトンネルの中で、一生を終えるとのことです。

寄生する(トンネルを作る)対象

  • 高度な介護を必要とする高齢者
  • 寝たきりの病人
  • 乳児

通常、動けない相手が対象となる様です。

寄生する(トンネルを作る)部分(手の場合)

  • 手首
  • 手のひら
  • 指と指が触れ合っている部分

トンネルの掘り

目標の部分にたどり着くと、いよいよトンネルを掘り始めるそうです。

  • 皮膚の角層に入り込む
  • 皮膚(皮下)に沿っておおむね0.5mm幅のトンネルを掘り進める
  • おおむね長さ5mmのトンネルを掘る途中(過程)で、フンと産卵をする
  • トンネルの天井には、0.2mmの穴が空いている様だが、その穴は規則正しい
  • トンネルの最後にヒゼンダニのメスを見つけることができるが、産卵中のことが多い

まとめ

トンネルを作るダニとは、「ヒゼンダニ」のことでした。

ヒゼンダニは、古くは性行為により、皮膚内に寄生し皮膚病を起こさせ、広く感染させていくと考えられていた様ですが、近年では、寝たきりの病人や老人、乳児など、一般の人達の間にも広がる傾向があり、実際に、感染が広がった事案があることに驚きました。

ヒゼンダニは、角質層内に入り込み、わずか5mmほどのトンネルを作り、日に2~3個の卵を産み、それを1か月ほど続け、人生を全うするということでした。

もちろん、人間は、疥癬の治療し、完治に向かわなければなりませんが、「ヒゼンダニが寄生する角質層とは、本来アカとなって落ちてしまうものである」そうです。

ならば、日々の生活の中で、清潔を心がけることにより予防することも可能ではないかと思いました。

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